なぜ薬味はネギがオススメなのか

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めんラボにご訪問いただきありがとうございます。
今回のテーマは「ネギという薬味」についてです。

目次

ネギの効能について

ラーメンのトッピングの王道といえば、
チャーシュー、メンマ、ネギですよね。
中でもネギは乗っていて当たり前で、
もしもネギのないラーメンをみたら、
確実に「あの~」と店員さんに声をかけたくなるほどです。
では、このネギ、ラーメンにおいてどんな役割を果たしているのか。

野菜としての効能は次の通りです。
ねぎ(ネギ)には、たくさんの栄養成分が含まれています。
栄養的には、太陽の光をたくさん浴びて育った青ねぎの方が優れています。
ねぎ(ネギ)の緑色をした部分には、
カルシウム、ビタミンA、ビタミンCなどが多く含まれており、
そのため緑色の部分の多い青ねぎの方が栄養豊富という訳です。
しかし、ねぎ(ネギ)に含まれているピリッとした刺激の素は、
硫化アリルという物質です。
硫化アリルはタマネギやニンニクなどにも同様に含まれていて、
ねぎ(ネギ)の白い部分に多く含まれています。
硫化アリルのひとつ・アリシンは食欲を高めたり、
消化器系の働きを高めたりする効果や血行を良くするという効果があります。
ということで、
ねぎ(ネギ)は緑の部分には栄養が、
白い部分には薬効があるということで、
とにかくどんなネギを食べてもねぎ(ネギ)は体にいい食材であるということは
間違いがないと言えるでしょう。
その他、ねぎ(ネギ)は昔から咳や痰を鎮めたり、
疲労回復にも効果のある野菜として民間療法にも用いられたりしてきた
万能の野菜でもあります。
また、ねぎ(ネギ)には、
その独特の香味成分に肉や魚の臭みをありますので、
薬味として使うというのはとても理にかなった食べ方だということです。
 
つまり、ラーメンスープに残る獣臭を消すという大きな役割を担っているのですね。

スープの味を引き締める効果

それ以上に、私はスープの味を引き締める効果の方が高いと思います。
試しに、ご家庭でラーメンを作るときに、ネギなしで最初食べてみてください。
途中でネギをトッピングすると、その違いに気づくはずです。
スープの味が引き締まり、バランスが取れて、
「そうそう、ラーメンってこんな感じ」
になると思います。

「ネギ」の地方差

ここまであえて一般的「ネギ」と表記してきましたが、
この「ネギ」という文字からイメージするもの、
地方によって大きく異なるそうです。
私たち関西地方は間違いなく青ネギをイメージしているのですが、
関東以北では白ネギ(長ネギ)をイメージするようです。
今では物流網が発達して、生産地から遠く離れたところでも
生鮮野菜が届くので、
関西でも白ネギを使われる方はいらっしゃいますが、
お話しを聞くと、関東出身だったりします。
ネギのトッピング一つでその方が長い時間過ごした地域が分かってしまう。
ラーメンってやっぱりソールフードなんですね。
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